離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)は、さまざまな調味料を『少量』使えるようになりますが、具体的に少量とはどれくらいなのでしょうか?
ここでは、離乳食後期に『使える調味料の種類』と『1食に使える量』をまとめてみたので、離乳食づくりの参考にご覧ください。
離乳食後期に使える調味料と量
食塩
- 1食0.1~0.3g
厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準」によると、生後6ヶ月~11ヶ月の離乳食期に食事から摂取できる塩分の目安は【1日1.2g(Na487g】です。
ただ、食材自体にも塩分(Na)は含まれているので、あえて食塩を加える必要はありません。特に食パンやうどんは、食材に含まれる塩分が多いので、塩分を含む調味料の使用は避けましょう。
砂糖
- 1食2.5~3g(小さじ1杯程)
目安量を記しましたが、実際にはお米やパンなどの炭水化物、果物、かぼちゃやさつまいもで、砂糖(糖質)は十分に摂取できています。
そこにお砂糖を加えてしまうと、糖分の取り過ぎとなり、未熟な赤ちゃんの胃腸に負担となったり、生活習慣病やIQ低下を招く恐れもあります。
甘味が欲しい時には、さつまいもやかぼちゃ、きなこなど食材の優しい甘味で味付けするよう心がけましょう。
味噌
- 1食1g(小さじ1/6)
(食塩相当量0.1g)
大人の味噌汁を取り分ける時には、上澄み液を2倍以上に薄めて与えます。
上澄み液なら薄めなくても…と思うかもしれませんが、塩分濃度は上澄み液も、味噌が溶けている部分と変りないんです!
ちなみに、ダシ入り味噌は、ふつうの味噌よりも塩分が高めで、添加物も多いので、離乳食には無添加の味噌がおすすめです。
我が家も、離乳食を期に、『紅一点のだし入りみそ』から『無添加 円熟こうじみそ』に変えました^^
出汁を取るのは面倒だと思っていましたが、かつおだしは5分もせず簡単に取ることができます♪
少量ずつ冷凍保存をしておけば、使いたい時に解凍して、おかずの味付けにも使えるのでおすすめです!
良ければ参考に…『かつおだしの取り方ーヤマキ』
https://www.yamaki.co.jp/knowledge/dashi/howto01.html
トマトケチャップ
- 1食2.5g(小さじ1/2)
(食塩相当量0.1g)
塩・香辛料を含み味が濃いので、最初はトマトピューレや砂糖・塩不使用のトマトジュースを使うようにしましょう。
トマトケチャップをそのまま副菜等に入れる場合には1滴・2滴だけで、十分風味を加えることができます。
粉チーズ(パルメザンチーズ)
- 1食2g(小さじ1/2)
(食塩相当量0.1g)
パルメザンチーズは、少し加えるだけでコクと風味が加わるので、離乳職にも使いやすい食材です。
ただ、パルメザンチーズは中でも塩分、脂質が高いチーズなので、多くても1食2gを目安にしましょう。
バター
- 1食2g(小さじ1/2)
無塩バターばあれば、無塩バターを選びましょう。
ただ、有塩バター2gに含まれる塩分は、0.02~0.04g程で、食材の塩分が少なければ、有塩バターで調理しても赤ちゃんの体に負担になる量ではありません^^
ただ、マーガリンは、健康被害が指摘されて、各国で規制が始まっているトランス脂肪酸が含まれているので、赤ちゃんにはおすすめできません!!
サラダ油(植物性油)
- 1食2g(小さじ1/2)
離乳食後期になると、手づかみ食べも始まり、焼いたり、炒めたりすることも増えると思います。
調理時には、フライパンに薄く敷く程度であれば、サラダ油やごま油などの『植物性油』を使用することができます。
特に、エクストラバージンオリーブオイルは、母乳と似た成分の脂肪酸を多く含み、赤ちゃんでも消化しやすい油なのでおすすめです♪
離乳食後期も、まだまだ味気ない味でOK
1日3回食になると、お母さんもメニューを考えるだけで大変だと思います。そんな時、風味やコクをプラスできる調味料はとっても重宝します♪
ただ、赤ちゃんの体は、塩分・脂質・糖分の消化・吸収をまだ十分にできません。調味料を使うときには、赤ちゃんの体に負担にならないよう、『風味付け程度』を心がけましょう^^