医師からいきなり告げられる『逆子』診断に戸惑うお母さんも多いのではないでしょうか?
私も27週目に逆子診断をうけ、正直ショックでした。逆子を治すために、あらゆる方法を試した結果、30週で横位、32週で頭位に無事戻りました。
ここでは、私と同じように何とか逆子を直したい!と考えているお母さんのために、逆子の原因や逆子が治る確率や時期、そして、私も実践した逆子を直すのに効果的な方法を紹介します!
逆子とは?
妊娠初期・中期までは、赤ちゃんは頭の位置も関係なく、動き回っていますが、頭が重くなる28週(妊娠8ヶ月)頃には、頭を下に向けた『頭位』を取るようになります。
この時、お腹の中で頭を上にする『骨盤位』や横に向ける『横位』になっている場合、逆子と診断されます。
逆子になる確率
我が子が逆子になるなんて⁉とショックを受けるお母さんも多いかもしれませんが、実は半数近くの妊婦さんが、妊娠中に一度は逆子と診断されていて、決して珍しいことではないんです!
多くの場合、赤ちゃんの頭が重くなってくると逆子は自然と治って、実際に逆子で出産まで至るケースは全体の5%未満になります。
30週~32週頃は、特に羊水量がピークに増えるので、赤ちゃんもお腹の中でまだクルクル回るので、この頃逆子と診断されるケースが増えます。
この時期は自然と逆子は直ることが多いですが、35週以降は羊水量も減り、赤ちゃんが動けるスペースは少なくなるので、自然に治るのは難しいと言われています。
ですが、逆子体操などを行い、36週、37週という方も少なくありませんし、稀に39週で直ったという方もいます。
逆子でも経腟分娩できるケースもある?
逆子の場合、経腟分娩は赤ちゃんの負担やリスクが大きいこと、娩出できないケースもあることから、安全性の高い帝王切開での出産が推奨されています。
今は、赤ちゃんの姿勢やお母さんの骨盤の広さ、産道の柔らかさなどの条件によっては、経腟分娩を試みることができる産科もありますが、帝王切開よりは、母子ともリスクは大きくなります。医師としっかり相談したうえで選択するようにしましょう!
逆子を直す6つの方法
30週以降に逆子と診断された場合には、赤ちゃんが回りやすいように、お母さんが助けてあげると逆子が治りやくなります。
実際、私が実践した方法を含め、逆子を直すのに効果的とされている方法を5つ紹介します。
1、逆子体操
- 胸膝位
四つん這いになって、胸を床につけるような体勢をとります。この時、お尻をできるだけ高く持ち上げるのがポイントです!
足を安定したクッションに乗せて、さらに高くするのも良いでしょう。
これを10分続けます。 - 腰を高く上げた仰臥位
仰向けに寝て、腰の下にクッションを入れます。この時、お尻が床から30㎝くらい持ち上がるのがベストです。
これを10分続けます。 - 赤ちゃんの背中が上になるように横になる
お母さんが横になるときには、赤ちゃんの背中が上になるように寝るのが効果的です。
これは、赤ちゃんの位置を正しく把握しないといけないので、エコー画像を見ながら、医師と相談するようにしましょう。
逆子体操を行うときは、赤ちゃんの位置や状態を把握する必要があるので、絶対に自己判断では実施せず事前に医師に相談しましょう。
体操は1日1回、寝る前が効果的とされています。ただ、お腹の張りや出血があるときには休んで、無理のない程度に行いましょう。
2、ツボ刺激
逆子になる原因のひとつとして、お母さんの身体が冷えているため赤ちゃんが自分の頭を守るために、血流の多い胸のほうに頭を向けるのだと考えられています。
そのため、血行をよくするツボを刺激することで、体が温まり、赤ちゃんの動きが活発になって、逆子が治りやすくなると言われています。
主に逆子には次の3つのツボが効果的とされています。
- 三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの頂点から4横指うえの上のところ。
- 至陰(しいん)
小趾の外側で、爪の付け根のところ。
- 勇泉(ゆうせん)
足の指をグーした時に一番凹みができるところ。
『痛いけど気持ちいい』くらいの強さで押すようにしましょう。
3、針治療・お灸
三陰交・至陰・勇泉の3つのツボに針やお灸をして、ツボを刺激します。
ただ、針治療は、専門的な施術が必要なので、自分ではできません。
私は、逆子と診断された時、ちょうど東洋医学にも詳しい先生が担当だったので、「じゃあ、針さすね~」という感じて、説明もそこそこに針を刺されました^^;
針と言っても、やっと見えるくらいの数㎜の小さい針つきの絆創膏を3つのツボにペタッと貼るだけで、何か小さいものが当たった?くらいの痛みしか感じませんでした。
料金も確か200~300円ととっても安かったのを覚えています。産科で針治療を行っているところは多くはないと思いますが、相談してみるのも良いかもしれませんね。
一方、お灸はドラックストアでも購入することができて、自宅でも安全にできます。針治療院にわざわざ行くのは面倒だと思うので、医師に相談して上で、お灸を試してみても良いかもしれませんね。
4、体・お腹を温める
ツボ刺激のとろこでもお話しましたが、赤ちゃんは、お母さんの体が冷えていると、自分の頭を守るために、比較的暖かい胸の方に頭を向けるため、逆子になると言われています。
そのため、冷え性のお母さんは腹巻や靴下をつけたり、いつもより厚着をして、特に下半身を温めるようにしましょう。
また、しっかり水分を取ったうえで、じんわり汗をかく程度にお風呂に入ることでも血行はとてもよくなります。
5、体を締め付ける衣類は身につけない
赤ちゃんが逆子から頭位に戻るためには少しでも広いスペースがあった方が回りやすくなります。
そのため、腹帯やガードル、ブラジャーなどでお腹をしめつけないようにしましょう。
6、ウオーキング
歩くことで、体の血行が良くなり、頭の重みで逆子が治りやすいと言われています。
体重管理や体力づくりにもウオーキングは効果的なので、体調が良ければ1日30分~2時間ウオーキングしたいですね。
ただ、医師から運動を禁止されているときはもちろん、お腹が張っている時や体調がすぐれないときには、自宅で安静にするようにしましょう。
まとめ
逆子はほとんどの場合治るので、それほど心配しなくて大丈夫です。
妊娠後期になると、赤ちゃんも頭が良くなって、お母さんの不安やストレスを感じ取ってしまうので、気にしすぎず、できるだけリラックスしながら過ごすようにしましょう♪
それに、私のように逆子が治ったとしても、なんらかの異常で、緊急帝王切開になる可能性もあります!(私の場合は回旋異常でした)
14時間陣痛に耐えてから帝王切開になった経験からすると、逆子のまま予定帝王切開のほうが楽で良かったな…なんて考えてしまいます^^;
どちらにしても、我が子のかわいさは変りません。
元気な赤ちゃんに会える日を楽しみに、無理のない程度に逆子体操などを行ってみて下さい♪