妊娠中「食べてはいけないもの」「飲めないもの」まとめ

妊娠に「絶対食べたはいけない」というものはほとんどありませんが、ママと赤ちゃんのために「注意しなければいけない食べ物」はいくつかあります。

そこで、絶対に食べてはいけない食べ物、注意すべき食べ物を、理由とともにわかりやすくまとめてみました。

目次

妊娠中、絶対に食べてはいけないもの

絶対にひと口も食べてべはいけない!というものはありません。

妊娠中、絶対に飲んではいけないもの

アルコール

アルコールは胎盤を通して赤ちゃんに届きます。

胎児性アルコール症候群(FAS)という病気を発症し、精神発達の遅延、行動異常、小頭症などを引き起こす危険性があるので妊娠中はアルコールは控えましょう。

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妊娠中、注意すべき食べ物

生の魚介

刺身の盛り合わせ

妊娠中は免疫力が低下しているため、生ものに付着したウイルスによって食中毒を起こしやすくなります。

食中毒による激しい下痢やおう吐は、子宮収縮を招き、流産になる可能性があります。新鮮なものを食べるか、しっかりと加熱したものを口にするようにしましょう。

生肉

レアステーキ、ユッケ、生ハムなど十分に加熱処理されていないものは、リステリア菌による食中毒を起こしたり、トキソプラズマ菌が胎児に感染する危険性があります。

リステリア菌は、自然界に生息する菌で、肉以外にも生の魚やチーズに生息している危険性があります。
妊娠中は非妊娠時の20倍感染しやすいと言われていて、感染した場合や流産早産・死産、赤ちゃんに髄膜炎敗血症など命にかかわることがあります(リステリア症)。

トキソプラズマは、動物にみられる原虫で、妊娠中に感染した場合、赤ちゃんに視力障害脳の障害などを生じる危険性があります(先天性トキソプラズマ症)。

感染予防のためには、新鮮なものを中までしっかり加熱してから食べることが大切です。

生卵

まれに卵の殻に付着しているサルモネラ菌で食中毒を起こすことがあるので、加熱したほうが安心。

チーズ

ナチュラルチーズ、ブルーチーズ、カマンベールなど非加熱のチーズは、生肉と同じようにリステリア菌が増殖している可能性があります。
胎盤を通して胎児が感染すると、流産・早産・死産を起こしたり、赤ちゃんが髄膜炎敗血症など命にかかわる病気を発症することがあります(リステリア症)。

十分に加熱してから食べましょう。

※プロセスチーズは、製造過程で加熱処理されているので問題ありません。

ミナミマグロ、マカジキなど

ミナミマグロ(インドマグロ)、マカジキ、ユメカサゴ、キダイこれらの魚は多くの水銀を含んでします。

水銀は、胎児に影響することがわかっていて、運動機能や知能の発達に悪影響が出るリスクが増します。

そのため、1回80g、週2回程度以上摂取しないようにしましょう。
(刺身1切れは15gくらいです。)

金目鯛、本マグロ、めばちマグロなど

金目鯛、本マグロ(クロマグロ)、めばちマグロ、メカジキこれらの魚も多くの水銀を含んでします。

1回80g、週1回程度以上摂取しないようにしましょう。

※マグロでも、キハダ、ツナ缶は問題ありません。

うなぎ

うなぎに含まれるビタミンAは、赤ちゃんの形態異常を引き起こす可能性があります。
特に、胎児の形態形成が活発な妊娠初期は、注意が必要です。

1日40~50gが目安になります。
※だいたい茶碗に軽くのるくらいの大きさです。

レバー

うなぎと同じくビタミンAが多く含まれるので、継続的に食べると赤ちゃんの形態異常を生じる可能性があります。

鶏・豚レバーは1日4g、牛レバーは1日50~60gが目安。
焼き鳥1本で25g程度あるので、食べるとしても1週間に1本程度にしましょう。

ひじき

ひじきには無機ヒ素が多く含まれています。

ヒ素中毒を起こすと、嘔吐、下痢、腹痛、全身性の痙攣をおこしたり、胎盤を通じて赤ちゃんにヒ素が届くと、奇形や脳障害を生じる危険性があります。

ただし、乾燥ひじき1日4.7g以上(水に戻すとけっこう大量です)を継続して取らなければ問題ありません。
ひじきの量はこちらのサイトがわかりやすいです。
グラムのわかる写真館
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/kaisou/hijiki.html

昆布・昆布だし

昆布に含まれるヨウ素(ヨード)を大量に摂り過ぎると、赤ちゃんが、生まれつき甲状腺機能が低下するクレチン症を発症する危険性があります。

特に妊娠初期は、摂り過ぎないように注意しましょう。

妊娠中、注意すべき飲み物

コーヒー・お茶・栄養ドリンクなど

カフェインは血管を収縮する作用があるので、胎児の発育不良や貧血を引き起こす可能性が指摘されています。
ただ、カフェインは1日200㎎程度であれば問題ないと言われています。

コーヒーはマグカップ1杯程度、紅茶は2杯程度を目安に、摂り過ぎに注意しましょう。

ハーブティー

基本的にハーブティーはノンカフェインです。ただし、セージ、カモミール、ローズマリー、ジャスミン、セントジョーズワート、マテ、アンジェリカなどのハーブは、子宮収縮作用などがあるため妊娠中にはおすすめできません。

【早見表】妊娠中注意すべき食べ物・飲み物

食品 注意する理由
生魚 食中毒の可能性
生肉 食中毒、胎児へ感染の可能性も
生卵 食中毒の可能性
ナチュラルチーズ リステリア菌が胎児に感染する可能性
ミナミマグロ(インドマグロ)、
マカジキ、ユメカサゴ、キダイ
水銀が胎児の発達に影響する可能性
1回80g週2回まで
金目鯛・本マグロ、
めばちマグロ、メカジキ
水銀が胎児の発達に影響する可能性
1回80g週1回まで
うなぎ ビタミンAによる胎児形態異常の可能性
1日40~50gまで
レバー ビタミンAによる胎児形態異常の可能性
1日50~60gまで
ひじき ヒ素中毒、胎児の奇形・脳障害の可能性
1日4.7gまで
昆布 ヨウ素の摂り過ぎは、赤ちゃんの甲状腺機能低下(クレチン症)を引き起こす可能性あり
アルコール【禁止】 精神発達の遅延・行動異常・小頭症を引き起こす可能性
カフェイン 胎児の発育不良・貧血を引き起こす可能性
ハーブティ 子宮収縮などを引き起こすものも

冷蔵庫に貼ったり、持ち歩きに便利なPDF資料も用意しました。
よろしければ、ご利用下さい。

早見表ー妊娠中注意すべき食べ物・飲み物

神経質になりすぎず、バランスのいい食事を

魚は、少なからず水銀を含む一方で、脳の発育に重要なDHAや、免疫を整えるEPAという栄養素も多く含まれています。

神経質になりすぎると、赤ちゃんに大切な栄養も制限してしまうかもしれません。
妊娠中の食事も、いつもの食事と変わらず、3食バランスよくが基本です。

つわり時期は仕方がありませんが、落ち着いてきたら、いろいろな食材をまんべんなく食べて、お腹の中の赤ちゃんに良い栄養を送りましょう♪

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