妊娠後期│胎児の成長と発育を知ろう!

妊娠後期の胎児の成長

妊娠後期はいよいよ内臓や各器官が完成します。そして筋肉や皮下脂肪をつけて1㎏程度だった体重も約3㎏までいっきに増加します!
ここでは、妊娠後期にあたる8ヵ月、9ヵ月、10ヵ月にお腹の中の赤ちゃんがどのような成長・発達をするかイラストを見ながら詳しく見ていきたいと思います。

目次

妊娠8ヵ月(28・29・30・31週)

妊娠8ヶ月目の胎児

身長 体重
28週 39㎝ 1000g
29週 40㎝ 1150g
30週 41㎝ 1400g
31週 42㎝ 1600g

骨格・脳・内臓は、ほぼ完成!

妊娠8ヶ月目には、体重が1週間に150g程体重が増加していくので、皮下脂肪もついて、ふっくらし始めます。
ただ、この頃から身長や体重の個人差が大きくなるので、表の数値はあくまで目安として考えてください。

体の骨格は、ほぼ完成して、脳や神経、内臓機能も新生児に近い状態となるので、外で生きていくための最低限の準備はできてきます。

胎動がさらに激しく!

だんだんと胎児の体格もよくなるので、その分胎動による衝撃も強くなります。
赤ちゃんがお腹を蹴ったりすると痛みを感じることもあるでしょう。

逆子になることもありますが、羊水量もピークに多くなる時期で、まだお腹の中にも余裕があるので、十分戻ることができます。医師と相談しながら逆子体操など行うのも効果的でしょう。

私も娘を妊娠時、27週で逆子になっていて、針治療やツボ押し、逆子体操を行ったところ、その効果かはわかりませんが、30週には横向き、32週には頭の位置は下向きに完全に治っていました^^

呼吸の練習を始める

生後7ヵ月目までの赤ちゃんは、肺や鼻の穴など呼吸をするのに必要な器官は完成していましたが、横隔膜を伸ばしたり縮めて行う呼吸運動はできませんでした。

8ヶ月目から赤ちゃんは、空気の代わりに羊水を肺に取り込んで、肺を膨らませる呼吸の練習を始めます。

視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚もほぼ完成

この頃には、目でお腹の外の光を感じ、お父さんやお母さんの声を聴いています。
お母さんの声に安心したり、まぶしい光や衝撃には驚いたり、不機嫌になったりしています。

妊娠9ヶ月(32・33・34・35週)

妊娠9ヶ月目の胎児

身長 体重
32週 43㎝ 1500~2100g
33週 44㎝ 1600~2300g
34週 45㎝ 1800~2500g
35週 46㎝ 2000~2700g

皮下脂肪が増える

皮下脂肪が増えて、体重も9ヶ月の終わりには2㎏を越えてきます!
今までのしわしわだった顔の皮膚も張りがでてくるので、新生児の赤ちゃんと見た目もほとんどかわらないまでに成長します。

胎動が減る

お腹の中のスペースも減り、赤ちゃんも動きにくくなるので胎動は減ってきますが、全くなくなるわけではありません。
起きている時には、左右に半回転したり足でお腹を蹴ったりします。体が大きくなる分、痛みを感じるくらいの衝撃になるでしょう。

排尿機能が発達

おしっこを作る器官である腎臓の糸球体は、34週頃には完成し、赤ちゃんが羊水を飲んで排泄する尿の量も増えてきます
外に出てからおっぱいを飲んで排泄する準備も万端ですね。

外性器の成熟

男の子は、お腹のほうにあった精巣が陰嚢の中に入ります。

妊娠10ヶ月(36・27・49・39週)

妊娠10ヶ月目の胎児

身長 体重
36週 47㎝ 2000~2900g
37週 48㎝ 2200~3000g
38週 49㎝ 2300~3300g
39週 50㎝ 2400~3500g

ふっくら赤ちゃんらしい体形に

十分な皮下脂肪がついて、ふっくら赤ちゃんらしい体型になります。
体を覆っていた胎脂もなくなり、全身に生えていた胎毛(産毛)もなくなって、ツルツルお肌になります。

この頃には、頭を下した頭位になり、体全体をて丸め産道を通る姿勢を整えています。お産が近づくと、赤ちゃんは骨盤内に降りてきて子宮の入口に頭をつけ、子宮頸部を圧迫します。そうすることで、お母さんも気が付かないうちに子宮口が1~2㎝開いてきます。

生きていくための機能は完成

36週には、脳・神経・肺など内臓の機能は完成しているので、生まれてきたら自分で体温調節や呼吸をしたり、おっぱいを飲む準備は整っています!
ただ、赤ちゃんがいつ生まれてもいい『正期産』に入るのは37週0日からで、36週6日までは『早産』となります。36週は、赤ちゃんの機能はほぼ完成していますが、胎児の成長具合によっては合併症のリスクもある時期になります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次