待ちに待った赤ちゃんが生まれて幸せなはずなのに、なんだか辛くて涙がでる…。実はそれ、産後、半数以上の人が経験するマタニティーブルーかもしれません!
ここでは、産後に誰にでも起こりうる『マタニティーブルー(正確にはマタニティブルーズ)』の原因や症状、そして知っておきたい対処法についてまとめました。
マタニティーブルーとは?
産後、感情が不安定になって、激しく落ち込んで涙がでたり、イライラしたりする状態のことです。
産後数日~数週間の間に起こって、その後自然と症状は回復します。
ちなみにマタニティ―ブルーは『産後うつ』と混同されやすいですが違うものです!
『産後うつ』とは、産後数週間~数ヶ月で発症する精神疾患で、症状が数週間以上続くのが特徴です。マタニティーブルーよりも症状が重く、死んでしまいたい…と考えることもあるので、この場合、病院で適切な治療を受ける必要があります。
マタニティーブルーの原因
1、急激なホルモンの変化
妊娠中に増えた女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が、産後いっきに減少することで、精神的に不安定になりやすくなります。
生理前~生理中に、イライラや眠気などの不調を引き起こすのも、このホルモンバランスが崩れるためです。
2、疲労やストレス
ホルモンの変化に加え、睡眠不足や疲労、育児のプレッシャーが重なることで気分の落ち込みに拍車をかけます。
マタニティーブルーの症状
- 育児がつらく感じる
- ちょっとしたことで悲しくなり涙がでる
- イライラしやすい
- 不安感に襲われる
- 何事にもやる気がおきない
- 人と関わりたくない
これらの症状が一過性に表れ、数日で症状は回復していきます。
ただ、症状が長引いたり、自殺願望などが出てきた場合には『産後うつ』の可能性もあるので、早めに保健師や助産師、医師に相談しましょう。
マタニティーブルーの対処方法
1、育児や家事は完璧にやろうとしない
赤ちゃんは生まれてから2ヶ月くらいは本当に手がかかります!!
今まで誰にも邪魔されずに、スムーズに家事が行えていたことが奇跡のように、何をしても赤ちゃんに中断されます^^;
今まで仕事や家事を完璧にこなしてきた人ほど、中途半端なことにストレスを感じるかもしれませんが、こんなものだと、諦める勇気をもつことも必要です!
ここで諦めずに、完璧を求めてしまうと、心身ともに疲れて、体調を崩したり、産後うつを発症してしまい、結局育児も家事もうまくいかなくなってしまいます…!
『すべて赤ちゃん中心の生活』これに少しづつお母さんもお父さんも慣れていくようにしましょう♪
2、「ホルモンのせい」だと割り切る
本来楽しいはずの育児が「楽しくない」「辛い」「全部投げ出したい!」と思うのは全部ホルモンのせい、と客観的に受け止め、深刻に考えないようしましょう!
3、できる限り休息をとる
小さい赤ちゃんはまだ生活リズムも整っていないので、昼夜逆転したりと、残念ながら大人の生活リズムには合わせてくれません^^;
睡眠不足を少しでも解消するために、日中赤ちゃんが寝たら、お母さんも横になって休息をとるようにしましょう!
4、夫や家族、友人に話を聞いてもらう
ストレスは自分1人で抱え込まないことが大切です!
旦那さんや祖父母など身近な人に話を聞いてもらったり、気軽に同世代の子供をもつお母さんとも繋がれるSNSを利用して、情報交換をしたり、先輩お母さんにアドバイスをもらうのもよいでしょう。
体のことや、育児について専門的なアドバイスをもらいたいときには、地域の保健師さんや産科の助産師さんに相談するのがおすすめです♪
マタニティ―ブルーの体験談
- 土日以外1日中子どもと2人っきりなので寂しくて、気づくと泣いてしまう。
- 息子はかわいくて溺愛しているけど、夫への不満が募って怒りが治まらない。
- かわいくて仕方がないのに泣き喚くとイライラして、暴言を吐いてしまう。自分が情けなくて涙が止まらない。
- 我が子に何かあったらどうしようという恐怖と不安で涙がとまらない。
- 毎晩ギャン泣きする娘に疲れ果て、あやす気力もなくなってしまう。
これらの体験談は、産後の『あるある』話でもあり、多くの方が経験していることです。
そのため、自分の感情や言動を責める必要は全くありません。
マタニティーブルーのこの時期は、みんなこんな感じなんだと思って、思いつめずに過ごしましょうね^^