妊娠初期には、赤ちゃんの心臓や内臓が発達してきましたが、妊娠中期には骨・筋肉・神経が発達し、胎動を感じられるほど動きが活発になってきます。
ここでは、妊娠中期にあたる妊娠5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月の3ヶ月間、お腹の中の赤ちゃんがどのように成長・発達するかイラストと共に詳しく紹介したいと思います。
妊娠5ヵ月(16・17・18・19週)
身長 | 体重 | |
16週 | 17㎝ | 100g |
17週 | 20㎝ | 150g |
18週 | 22㎝ | 200g |
19週 | 25㎝ | 250g |
筋肉が発達して動きが活発に!
妊娠5ヶ月目には、身長は約17㎝~25㎝、体重は約100g~250gまで成長し、皮下脂肪もついてくるので、少しだけ体つきがふっくらし始めます。
赤ちゃんも、大きくなってくると、エコー検査では胎児の一部しか写らなくなります。
骨や筋肉が発達とともに、赤ちゃんの動きはさらに活発になります!伸びをしたり、子宮壁を蹴ったりするので、早い人では18週頃から胎動を感じることができるでしょう。
とにかく活発な時期なので、逆子になることもありますが、すぐに直ることがほとんどなので安心してください!
胎毛・髪の毛が生える
皮膚を保護する胎毛(産毛)が全身を覆い、髪の毛が生え始める子もいます。
聴覚が発達
生後5か月頃から、耳が聞こえるようになります。
ただ、お腹の外の音が聞こえるのは少し先の話です。この頃は血液が流れる音や心臓の音など胎内の音を聞いている状態で、お母さんの声も骨を伝って聞こえていると言われています。
イライラした声や喧嘩しているような声は、赤ちゃんにストレスを与えてしまうので、できるだけリラックスするよう心掛けましょう。
妊娠6ヵ月
身長 | 体重 | |
20週 | 26㎝ | 310g |
21週 | 27㎝ | 360g |
22週 | 28㎝ | 500g |
23週 | 30㎝ | 650g |
体もさらに大きくなり、胎動を感じる
妊娠6ヶ月になると、個人差は大きいですが、300g~600gくらいまで大きくなります。
体形も4頭身になって、均整がとれてきます。
動きもより活発になるので、5ヶ月頃にはわかりづらかった胎動も、22~23週にはほとんどの人がはっきり感じられるようになります。
お母さんのお腹も大きくなるので、腰痛や足のつりなど、不調を生じてくるかもしれません。
目が開くようになる
なかなか瞬きする瞬間をエコー検査では見ることはできないものですが、今までくっついていた、まぶたが上下に分かれて、瞬きできるようになります。
眉毛やまつげが生え始める
まつげやまつげ、髪の毛が生えてきます。
羊水の量が増える
赤ちゃんが飲んで排泄する羊水は、赤ちゃんを包んでいる羊膜やお母さんの血液成分、赤ちゃんの皮膚からできています。そのため、羊膜や赤ちゃんの皮膚の面積が大きくなる分、20週頃から羊水の量もどんどん増えていきます。
羊水は、肺や腎臓の発達という重要な役割がありますが、その他にも『赤ちゃんを守るクッション』『動き回れるプール』としての役割があります。そのため、羊水量が増えることで、赤ちゃんがより安全にお腹の中で過ごせるようになって、活発に動くことで筋肉や骨が発達を助けます。
精巣・卵巣が発達
精巣や卵巣が発達してホルモンの分泌も行われます。エコー検査でも、性別の確認がしやすくなります。
妊娠7ヵ月
身長 | 体重 | |
24週 | 32㎝ | 680g |
25週 | 34㎝ | 800g |
26週 | 36㎝ | 900g |
27週 | 38㎝ | 1000g(~1300g) |
大きくなるけどまだ細身
27週頃には、体重も1㎏を越え、胎動もさらに激しくなってきます。
筋肉や皮下脂肪もついてくる時期ではありますが、まだ全体的に細身でしわしわな老人のような顔をしています。
早産した場合でも、24週で80%、26週で90%の確率で生存できると言われていますが、内臓の機能が未熟なので、後遺症が残る確率が高くなります。
自分の意思で動けるように!
脳も発達を続けていて、7ヶ月頃には、赤ちゃんは自分の意思で動けるようになります。
嫌な味がしたら顔をしかめたり、あくび・しゃっくりをする子もいます。4Dエコーでは、運が良ければ赤ちゃんのこのような表情や行動を見られるかもしれませんね♪
お腹の外の音が聴こえるように!
生後7ヶ月頃には聴覚が発達し、胎内の音だけではなく、外の音も聴こえ始めます。
音に反応して胎動を感じることもあります。胎教として、音楽を聴いたり、毎日話かけたり、胎教を始めるのも良い時期ですね。
ただ、まだ低い音は聴きとれないので、パパには少し高い声で話かけてもらうといいかもしれません♪
嗅覚・味覚・触覚も発達
聴覚の他にも、嗅覚・味覚・触覚が発達します。
25週頃には鼻の穴が開通して、27週頃には羊水に溶けた食べ物の匂いを感じることができるようになります。また、味覚も発達していて、お母さんの食べたものの味を感じるので、お母さんの食べたものが赤ちゃんの味の好みに影響を与えると言われています。
触覚は、8週頃から発達し始めますが、24~25週には羊水の温かさ、26週頃には痛みも感じると言われています。お腹(羊水)の冷えは赤ちゃんも嫌うので、お腹は冷やさないよう腹巻をつけたり、対策を取りましょう。