離乳食初期の後半頃から食べられる食パンですが、実は、健康への悪影響が心配される食材や添加物が入っているものが多いんです…!
自分が食べるならまだしも、胃腸が未熟な赤ちゃんが口にするものは、より安全なものを選んであげたいですよね。
そこで、離乳食に使う食パンの選び方や、赤ちゃんでも安心して食べられる食パンについてまとめてみました
目次
食パンは離乳食初期から食べさせていいの?
食パンは早ければ10分粥に慣れた離乳食初期の後半頃から与えることができます。
ただ、離乳食初期は『調味料不用・味付けなし』が基本なので、砂糖・食塩・油脂・添加物が含まれている食パンは、無理に初期から与える必要はありません。
離乳食初期には、砂糖や油脂が入っていない『うどん』や『そうめん』を先にあげるようにしましょう。
※うどんやそうめんには塩分は含まれていますが、たっぷりのお湯で茹でれば80%近くの塩分が抜けるので、6ヶ月頃の赤ちゃんにも安心して与えられます!
ただ、これら小麦を含む食品は、小麦アレルギーがでる可能性もあるので、ひと匙ずつ様子を見ながら与えるようにしましょう。
食パンの主な原材料を知ろう!
食パンを作るには小麦粉、砂糖、塩、バターなど基本的に必要となる材料があります。
この基本材料は、一見な安全性に問題ないように見えますが、実は赤ちゃんにあげるには少し心配な点があります。
小麦
小麦粉はみなさん口にしているもので、安全性に問題はない食品です。
ただ、多くの食パンは輸入小麦が使われ、その輸入小麦には発がん性を指摘されるポストハーベスト農薬が使用されている可能性があります。
ポストハーベスト農薬とは、輸送中にカビや細菌が繁殖しないよう、小麦や果物など散布されています。
日本では作物へ使用することは禁止されているので、国産小麦使用のものにはポストハーベスト農薬は使用されることはありません。
そうなると、国産小麦が1番信頼できますが、輸入された小麦も、農薬量は検査されて、基準値を下まわったものしか出回らないようになっているので、過度に心配する必要はないかもしれません。
砂糖
食パンに砂糖が入っていると知らない人も多いと思いますが、砂糖はパンには発酵させるために必要不可欠な材料です。
砂糖を離乳食初期・中期にあげて大丈夫なの?と思うかもしれませんが、食パンが焼きあがった後、砂糖自体ほとんど残らないので、問題ありません。
バター・マーガリン・ショートニングなど
市販の食パンにはバターやマーガリン、ショートニングなどの油脂類が含まれています。
油脂は、風味や香りを出すだけでなく、パン生地ののびを良くして、柔かさを保つ役割があります。
どの油脂も問題なさそうですが、実はマーガリンやショートニングは世界的に見ると、健康被害が指摘され、規制・禁止される食品なんです!
マーガリンやショートニングは、もともと液体である液体を化学的に固形に変化させている人工油脂なので、その製造の過程で大量に作られる『トランス脂肪酸』が健康被害をもたらす原因になります。
具体的には、肝機能障害や心臓病、脳機能の低下そしてアトピー性皮膚炎などアレルギーの原因となると報告されています。
ですから、離乳食に使う食パンを選ぶときには、マーガリンやショートニングが含まれず、バターのみ使われているものを選ぶと良いでしょう。
ちなみに、油脂にオリーブオイルが使われている食パンがありますが、オリーブオイルは赤ちゃんの脳や体の発達にすごくいいそうです。世界各国の小児科学会も6ヵ月以降の赤ちゃんにエクストラバージンオイルを摂取させることを推奨しています。
植物油脂
主に「キャノーラ油」「大豆油」「パーム油」などのことです。
ただ、複数の油が使用されている場合には、マーガリンやショートニングなどの硬化油も『植物油脂』と一括表記していいことになっているので、実際何が使われているかはわかりません。
しかし、どれを使っているにしても世界的に規制が入る『トランス脂肪酸』の含有量が多いですし、発がん性物質を含む油(パーム油)もあったり、大豆油に関しては遺伝子組み換え大豆の使用も懸念されます。
このように、曖昧な原材料表記のものは、離乳食に使用することはおすすめできません。
食塩
食塩はパンの味を引き立てたり、発酵を調整する役割があります。
離乳食には、食塩の量も気になるところですが、食パン1枚(6枚切)の食塩含有量は、なんと約0.7gもあるんです…!
離乳食中期でも、1日にあげられる食塩量は0.3gまでとされているので、食パン半分も食べさせたら1日の食塩量をオーバーしてしまいます。
ただ、そんなこと言っていたら、ずっとパンを食べさせることができませんし、毎日毎日オーバーしなければ健康にも問題ありません。他のおかずに塩分を使わないようにしたり、パンは2日1回にするなど工夫してあげると良いでしょう。
パン酵母・イースト
パンはパン酵母やイーストが発酵することで、膨らみやモチモチ感を出します。
原材料の表示には、パン酵母・イーストどちらの表記もありますが、実はどちらも自然界に存在する微生物で、全く同じものです。
※『天然酵母』を使っているパンは、一見健康によさそうなイメージをもちますが、パン酵母やイーストより、いろいろな微生物が含まれているだけで、安全性に違いはありません。
恐怖!食パンに含まれる食品添加物の正体
スーパーで売っているほとんどの食パンには、多かれ少なかれ食品添加物が含まれています。
よく目にする添加物でも、実際どんなものか知らない…という方が多いと思います。
そこで、各メーカーの食パンの原材料を調査し、主に使われている食品添加物がどういうものなのか、まとめました。
イーストフード
最初に、先ほど原材料で紹介した『イースト』と名前はよく似ていますが、全くの別物です!
イーストは自然界の微生物でパンを発酵させるものですが、イーストフードはイーストを活性化してパンの発酵を促進・安定化させる食品添加物です。
具体的には、約18種類の化合物質(塩化アンモニウム・硫酸アンモニウムなど…)から数種類を複合してつくられた添加物が『イーストフード』と表記されています。
もちろん、イーストフードがなくてもおいしいパンは焼けるのですが、企業はコストカットのために使用しているのです。
パンに含まれるような少量では健康に害はなく、安全性は極めて高いとされていますが、摂取しなくてすむなら避けたいですね…。
乳化剤
油と水が分離しないようにする添加物です。
国で乳化剤として使用を認められている化合物は数種類ありますが、実際何が使われているかはわかりません。
安全性は高いと言われていますが、レシチンという乳化剤には遺伝子組み換え大豆が使われている可能性があったり、カルシウムの吸収を阻害するリン酸塩という乳化剤が使われている可能性もあります。
そう考えると、赤ちゃんを含め、成長期の子どもには与えるのは避けたいですね…。
PH調整剤
食品を腐敗・変色防止のためにPH(酸性・アルカリ性)を調整するための添加物です。
これも、乳化剤などと同じく、国が定めた数種類の化合物の中から、メーカーが選んだものを添付しているので、何が使われているかは私たち消費者にはわかりません。
ただ、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸など自然界に存在するものが主成分となっているので、健康への被害は今のところないと言われています。
V.C(ビタミンC )
ビタミンCは酸化防止剤として利用でき、食品変色や味の変化を防ぎます。
ビタミンCは、さすがに害はないだろう…と思うところですが、食品添加物として使われるビタミンCは化学的に合成されたビタミンCが多く使われているので、注意したい添加物のひとつです。
この『合成ビタミンC』は、原料として、安価に手に入る遺伝子組み換えコーンなどの遺伝子組み換え食品を使っている可能性がとっても高いんです…!!
(遺伝子組み換え食品は、商品に占める割合が低かったり、含有量が5%以下であれば表示義務がありません・・;)
さきほど乳化剤のところでも触れましたが、『遺伝子組み換え食品』は、食べ続けると、がんや白血病、アレルギー、肝臓・腎臓の障害、不妊の原因になると報告されています。
無添加で安心・安全な食パンはどれ?
1、Pasco超熟
Pascoから発売される食パン『超熟』は、食品添加物を一切使用していません!
逆に『超熟』以外の食パンは、危険性が指摘されている食品添加物を含むものがほとんどなので、子供には『超熟』以外あげたくない。というお母さんが多いんですね。
ただ、『超熟』も、赤ちゃんに与えるには心配な食材が複数含まれています。
詳しくは次項「実は危険なPasco『超熟』!?」に記載しました。
2、無添加を売りにしているパン屋さんの食パン
町のパン屋さんなら添加物も少なそう♪と思うかもしれませんが…それは間違いです。
大抵のパン屋さんは、外国産小麦を使い、イーストフードや乳化剤を使用しているのです…。
唯一、国産小麦使用!無添加!と銘打っているパン屋さんは、本当に添加物など余計なものは使っていないでしょうから食材の面では安心です。
3、手作りの食パン
やはり、最も安心・安全なのはお母さん手作りのパンです^^
これなら国産小麦やバターなど自分で安全な材料をお母さんの目で見極めて、作ることができます。
今は、ホームベーカリーで誰でも時間をかけずにおいしいパンが焼けるので、離乳食を期に購入するのもありですね♪
まあ、そんなことを言っている私は、手作りパンなんて作りませんが…。
でも、この記事を書いていると、さすがに市販のパンを食べさせるのが不安になってきたので…次の週末にでも家電量販店にでも足を運んでみたいと思います!
実は危険なPasco『超熟』!?
お母さんから絶対的信頼を置かれる『超熟』も、決して安心とは言えない食材も使用されていることを知っておいてください。
例えば、超熟に使われる小麦。
3%は国選小麦『ゆめちから』を使用していますが、残り97%は外国産小麦です。
つまり、先ほどお話したように、発がん性を指摘されるポストハーベスト農薬が使用されている可能性がかなり高いのです。さらに、油脂として使用されているのは健康被害が報告されて諸外国で規制・禁止されるマーガリンです!
せっかく添加物を避けても、これでは元もこうもありません。
ただ、Pascoさんは、赤ちゃんに安心した食べさせられる食パンを作ってくれました!
それが、『超熟 国産小麦』です。こちらは、国産小麦を100%を使用して、マーガリンではなく、バターが使用されているので、赤ちゃんに与えたくない食材・添加物が一切含まれていません!しかも、大人にもおいしいと大変好評な食パンです。

楽天市場で見る
値段は、普通の食パンの倍しますが、本当の安心・安全を考えるのであれば、『超熟 国産小麦』を選んであげたいものですね♪
Pascoはスーパーで取り扱ってない売っていない地域もありますが、amazonや楽天市場、公式通販サイトから購入することができます。
※『超熟 国産小麦』はamazonでの取り扱いがないようです(2018年5月時点)
公式通販サイトでは、冷凍パンなども売っているので、ぜひチェックしてみて下さい♪
【Pasco通販】http://www.pascoshop.com/index.html
おわりに
食パンひとつにしても、無添加の製品はこんなに限られてしまいます。
そんな中で、子どもに食べさせるものをすべて無添加にするというのは、今の世の中難しい話ですが…
せめて主食となるパンだけでも安心・安全なものを選んであげたいですね。
私も今回、食品添加物の危険性を知り、子供の『食』について見直すよい機会となりました。近々必ずホームベーカリーを買って、子どもにおいしいパンを思う存分食べさせたいと思います^^!
追記
パナソニックのホームベーカリーを買いました^^!
ホームベーカリーの使い方から、無添加食パンのレシピまでいろいろ紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください♪