妊娠をしたかどうかは、生理の遅れだけではなく、体に現れるさまざまな症状でも予測することができます。
ここでは妊娠初期によく現れる症状をまとめてみたので、『妊娠かも!?』と思ったら、自分の症状と照らしあわせてチェックしてみて下さい。
妊娠初期症状が現れる時期は?
妊娠は、最終月経がはじまった日を妊娠0週0日と数えるので、妊娠2週までは妊娠すらしていない状態です。
性交後、受精卵が7日程かけて子宮に着床して初めて妊娠が成立するので、初期症状は早くても妊娠が成立する妊娠3週以降ということになります。
ただ、妊娠1ヶ月目に自覚症状が現れることは少なく、妊娠2ヶ月目(妊娠4週~7週目)から、ホルモンの影響をうけて生理が停止したり、自覚症状が現れ始めたりと、体がどんどん変化していきます。
妊娠初期の8つの症状
1、おっぱいの張り・痛み
月経時のように胸が張ったり、乳頭が敏感になり、痛みを感じることがあります。
個人差はありますが、妊娠中、胸の大きさは2~3倍になると言われているので、圧迫感の少ないブラジャーに替えるなど対策を取りましょう。
2、下腹部痛
ホルモンや子宮収縮の影響で、下腹部の違和感やチクチクとした鈍痛、引っ張られるような痛みを感じることがあります。
妊娠中にはよくある症状ですが、痛み強かったり、長く続くようであれば早めに受診しましょう。
3、腰痛
出産に向けて、骨盤などの関節や靭帯を緩めるホルモンが分泌されます。この影響で、腰への負担が大きくなり、腰痛や坐骨神経痛を起こしやすくなります。
4、頭痛
妊娠初期から血管を拡張させるプロゲステロンという妊娠ホルモンが多く分泌されます。
この影響で、頭痛を起こしやすくなります。
妊娠時は避けた方がよい薬もあるので、安易にいつもの痛み止めを飲まないようにしましょう。
5、食欲不振・吐き気
食欲不振や嘔気・嘔吐などのつわり症状は、妊娠4~7週の早い段階から現れます。
10週前後をピークに、妊娠中期に入るころには落ち着いてくることが多いです。
6、熱っぽさ
妊娠初期は、ホルモンの影響で体温が高くなっているため、軽い風邪をひいているような熱っぽさを感じることがあります。
7、倦怠感・眠気
妊娠中は、倦怠感や疲れやすさ、眠気などを感じることが多いです。「無理をしないでね」という体からのサインでもあるので、家事や仕事は休憩をとりながら行うよう心掛けましょう。
8、イライラする
妊娠初期は、急激なホルモンの変化により、精神的に不安定になりやすい時期です。
パートナーにイライラしやすくなったり、抑うつ気分になる、涙もろくなってしまう…などの症状がみられることがあります。
妊娠中期くらいには、体がホルモンの変化に慣れて、症状は落ち着いてくるでしょう。
妊娠初期症状は人それぞれ!
妊娠すると、ホルモンの影響で、お母さんの体は大きく変化しますが、自覚できる症状は、人それぞれ。
気づかない程度の人もいれば、風邪を引いたと思う人、嘔気と嘔吐で動けなくなってしまう人もいます。
少しでも妊娠かな?と思う兆候があったら、次は妊娠検査薬や病院で検査を受けましょう。
妊娠検査薬はいつ使う?
妊娠検査薬は、妊娠すると尿中に放出されるhCG(ヒト柔毛性ゴナドトロピン)というホルモンを調べる検査です。
このhCGの分泌量が、検出できるまで増えるのは「生理予定日の1週間後から」です。
早すぎても、陰性反応が出てしまいますし、あまり遅すぎると、妊娠初期にしか気づけないトラブルや胎児異常を見逃してしまうこともあるので注意しましょう。
病院へ行くタイミングは?
妊娠検査薬で陽性反応がでた場合、妊娠の可能性は高いです。
ただ、流産や子宮外妊娠の場合も陽性を示すため、早めに産科で診察を受けて、正常な妊娠かきちんと確認してもらうことが大切です!
赤ちゃんを包む袋である『胎嚢』が確認できるのが妊娠4~6週、赤ちゃんの元となる『胎芽』が確認できるのは6週~7週、赤ちゃんの『心拍』が確認できるのは6週~8週頃です。この胎嚢・胎芽・心拍が確認できて初めて正常妊娠として診断されるので、6週以降~8週を目安に受診すると良いでしょう。
おわりに
妊娠の初期症状は月経前の症状に似ているため、最初は気づきづらいかもしれませんが、生理が1週間~10日遅れていれば、妊娠の可能性を考えましょう。
妊娠を疑いながら、先延ばしにしてしまうと、子宮外妊娠や胎児の異常を見逃してしまうこともあるので、妊娠の兆候を感じたり、検査薬で陽性反応が出た場合には、遅くても10週までには病院に受診するようにしましょう!